これからの事を考えるきっかけになるよ:当事者の時代(佐々木俊尚)トークイベント

d0339885_13482421.jpg
青山ブックセンターでのトークイベントに行ってきたよ。

佐々木俊尚「当事者の時代」(光文社新書)
出版されたばかりのこの本に関するトークイベント。

内容は、この本に書ききれなかった話
(というかボリュームが多すぎで削った話)などが中心だった。

自分が新聞社に勤めていた時の事も交えながら話は始まった。

(こんな話だったよ↓)
2008年に起きた秋葉原無差別殺傷事件。

この時、携帯で写真を撮った人たちや実況をネットで生中継した人たち。
その行為は、多くの人から非難された。

でも、その人たちが伝える事とマスコミが伝える事の違いって何だろう?
どちらが正しいとかってあるのだろうか?


正義感に溢れ世の中を良くしたいとマスコミに入っても
あまりの凄惨な事件の中では精神を保つために
ある程度鈍感になり傍観者にならないとやっていけない。

結果として自分が正義であるという大前提で、
当事者意識が全く無いエンターテイメント性ばかりを追うようになってしまう。


震災の時、空撮写真で手を振る被災者を撮ってしまった記者と
一生懸命手を振っていた被災者。

どちらもが心の中に重いものを持っていて
写真が掲載され、被災者の生存がわかり
二人が再会した事で、記者は当事者になれた。

震災の時には、実際の被災者が書いたブログのほうが
マスコミの記事よりも心に響いた。


これからは各々が自分の得意分野を使って発信し
小さなそれぞれのかけら(ピース)を合わせながら
大きなジクソーパズルのようなものを
作り上げるようなそんな形になるのじゃないか。

当事者意識を持つための正解はまだわからないけれど
そういう意識を持つ事はとても必要だ。

・・・本当は、マスメディアがなぜ劣化してしまったのかという
マスメディア論を書くつもりだったけれど
途中で東日本大震災が起き、
これはマスメディアというよりも日本人全体に共通する事ではと思い
改めて本の構成を変えたんだって。

100人ぐらいのお客様は見たところ
20~30代の男性が9割ぐらいで学生っぽい人もたくさんいた。
例にあげられていたいろんな凄惨な事件の事を聞いて涙する女性もいた。

えっともっとたくさんあったのだけど、
私のボキャブラリーでは語れないのだよ、ごめんね。

でもこの本はこれからの生き方や日本の事を考えるきっかけになる本だと思うよ。

新書にしては分厚いけど読んでね。


読書に疲れたら絵を観よう。
ってことで、3/27まで広島での個展開催中
Taiko Matsuo _ Layered
<< 陸前高田市のツナフレーク復活!... サンク・コストでさらに断捨離で... >>