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究極すぎる断捨離にみんなも驚いて欲しいー:もたない男(中崎タツヤ)

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これは断捨離本としてはあまり活用できないと思う。

だって、とにかく何でもかんでも捨てちゃうんだから。

捨ててしまって、必要になったら
同じものをまた買ったり。

この本は人気漫画家の中崎タツヤさんが書いたもの。

漫画家というイメージから
さぞかしモノが多いんだろうなと思うけれど、
彼の仕事場の写真を見て驚愕。(最初のほうにカラーで何枚も載ってるのだ)

ほとんど、引越前の空っぽのお部屋みたい。

備え付けのガスコンロさえ目障りだけど
備品なので捨てるわけにもいかず、しぶしぶ押し入れに入れているぐらい。

それにしても徹底してて
この人以上にモノを持たない人っているのかなと思っちゃう。

読みかけの文庫本も、読んだページはドンドン捨てる。
ボールペンのインクが無くなってきたらボールペンの上のほうをカッターで削る。
(これはかなりテクニックもいるし時間もかかりそう)
ティッシュが一つだけ欲しいのに、2つ1組なので、買ったら1つはその場で捨てる。


でも実は物欲も強くて
すごく欲しくなったらいろいろじっくり調べてお気に入りを購入。
でも、ある日突然、「あっこれ要らない」って思っちゃうらしい。

うーん、究極すぎる・・・と思いつつ、
仕事の〆切が近づくとモノを捨てたくなる」
「いざ手に入れてみると満足して、もち続ける事が煩わしくなる」
この2つはわかるー。

私も忙しくなってくると、いろんなものが目に入るのがうっとうしくて
かたづけたくなっちゃうし
洋服やバッグなどもすごく欲しくてようやく買った時には嬉しいけれど
ずっと持っていたいとは思わないしなー。
愛着があってもそれに囚われてしまう自分が嫌になっちゃうっていうか。

でも全体的には凄過ぎて、なんだか読み終わった時にボォーっとしちゃった。

(以下、本文から抜粋)
「ものを捨てれば、ものに縛られず、
制約も少なくなって自由になりますが、どこか不安になるところがある。
一方、持っていれば安心はするけれど、ものに縛られる。」

飄々とした文章なんだけど

人生で本当に必要なものってなんだろうとか
いま持っているモノとの関係性とか
自分の物欲とか所有欲とか
生活をリセットしたくなるタイミングとか
モノがないぐらいで消える思い出って必要なものなのかとか

そういう事をいろいろ考えちゃった。


ってことで、3/27まで広島での個展開催中
Taiko Matsuo _ Layered
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