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彼らの心に寄り添う:チェルノブイリ事故立入制限区域で撮影した映画「故郷よ」

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(いま、窓の外は雪が降っている)

映画「故郷よ」を観た。

チェルノブイリ事故立入制限区域で撮影された映画。

1986年、チェルノブイリから3キロの街、プリピャチ。
美しい街では牛たちが放牧され、川岸では村人がのんびり洗濯。
アーニャは、川で恋人と愛を語り合い、
父アレクセイと息子ヴァレリーはリンゴの木を植えた。
来週には、大きな観覧車のある遊園地もオープンする。

次の日、結婚式で幸せの絶頂で「百万本のバラ」を歌う花嫁アーニャ。
でも外の川には死んだ無数の魚が打ち揚げられていた。
突然の黒い雨はウエディングケーキを黒く塗りつぶす。
ヴァレリーの植えたリンゴの木も枯れていた。

そう、原発事故が起きていたのだ。
しかし街の人々は何も知らされていない。

アーニャを置いて「消火活動」に駆り出される花婿は
二度と帰って来なかった。
原子力発電所の技師アレクセイは、事故を知るも守秘義務のため人々に伝えられない。
家族だけは避難させ、街に残った彼は、
街の人たちに傘を渡し「雨に濡れないで」「この肉は食べてはいけない」と言ってまわるが
奇異な目で見られるだけだった。

防護服を着た人々がやってきて理由も分からないまま
強制退去を強いられる・・・。

そして十年後、アーニャは「チェルノブイリツアー」のガイドとして働く。
月の半分は、プリピャチで暮らしているのだ。

その続きは、映画でどうぞ。

普通の人たちの普通の幸せをたった1つの事故が無惨に壊してしまう。
事故の内容そのものよりも
そこに住んでいた人々の心に寄り添い
彼らの街への思いや願いや無念さを丁寧にせつなく描いている。

着の身着のまま、愛するペットも置いて、
美しい街を後にする人々。
冒頭ののんびりとした美しい街を見ているだけに
胸にせまってくる。
誰もこんな日を予想していなかっただろう。

どうしても、今の日本の現状と重ねて見てしまう内容。

ただ、心情的に寄り添う事はとても大事だけれど
事故の状態など、事実関係として同じと思ってはいけないと感じる。

動画予告編
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