自分を幸せにするのは自分:「幸せの国 ブータン」に行って思ったこと
年末にブータンに行ってきました。
仕事です。
数ヶ月前まではまさか自分がブータンに行くことになるとは思ってもいなかったので
行く前に少しだけ勉強。
まずは軽く、漫画で
旦那サマはブータン人 世界一幸福な国のヒミツ
行きの飛行機の中で
ブータン、これでいいのだ
ざっくりと
●ブータンはインドと中国の間にある
●九州ぐらいの大きさ
●人口は70万人(大田区民ぐらい!)
●幸福度が世界1の国
というようなミニ知識だけは身につけて行きました。
「幸せの国 ブータン」この言葉がどうしてもピンとこなかったのですが
わずか4日間ブータンにいただけの私が少しだけ「ああ、そういうことだったのか」と
思えるようになりました。
ブータンでは旅行者にはかならずドライバーとガイドがつきます。
もちろんガイドさんは日本語ペラペラ。
どこにでも連れて行ってくれます。
街やホテルのレストランで食事をするとき
ガイドさんたちは別室や別のテーブル。
だけどある日の夕食は、他の人たちが大臣たちの招待を受け外出し
疲れた私と編集者さんの二人だったので
ガイドさん行きつけの地元のレストランで一緒にテーブルを囲みました。
その時に彼のいった言葉が私の中にすごく染み込んできました。
彼の言葉
↓
ブータンは小さい国だから仕事への需要が少ないのです。
だから、その中で何ができるかいつも考えています。
地方はまだまだ農業中心で、産業は水力発電2割、観光8割。
大きな国だと問題も多いけど、ブータンは小さな国だから国王が考えてくれます。
そして私たちも国の家族の一員として国をよくしようと考えます。
私は世界一幸せだと思っています。
仕事があり、それはお金儲けのためだけでなく自分の知識にもなります。
もちろん一般のブータンの人より残業も多いけど、家族と過ごす時間も大切にします。
両方が人生に大切です。
生まれ変わって、もし犬だとしてもブータンに生まれたいです。
笑顔でいれば相手も笑顔になります。
まずは自分が幸せなこと。自分を幸せにするのは自分しかいません。
同じことを経験しても どう感じるかは本人なんです。
でも自分が幸せなら周りも幸せにしたくなります。
「足るを知る」
「小さな国だからこその共同体」
「国王は私たちの親なんです」
「今、幸せかどうか。それは自分の心が決めること」
そう、彼らの幸せは誰かとの比較ではないのでした。
私はそれまでどうしても、比較で考えていて
「ブータンってそんなに裕福そうに見えないのになんで幸せなんだろう」なんて考えていたのです。
幸せも平和も仕事も、誰かが与えてくれるのを待っているのではなくて
常に自分がそこでなにをできるのか考えていて
だけど限界もあるので、現状に満足することも必要。
ドライバーさんがラバー製のブレスレットをしているので見せてもらったら
「国王の長生きをお祈りします」と刻まれていました。
彼はドライバーの仕事が大好きでとても幸せだそうです。
悪路が多い中、彼の運転はとても丁寧で安全なものでした。
まずは自分が幸せなこと。自分を幸せにするのは自分しかいません。
同じことを経験しても どう感じるかは本人なんです。
でも自分が幸せなら周りも幸せにしたくなります。
この言葉を胸に今年一年を送りたいなあと思っています。
お正月休みが終わったら、いよいよブータン関連の仕事も本格的にスタート。
いままでやったことのない分野ですが
自分ができることを精一杯、
そしてさらに周りに教えてもらって成長しながら
すこし背伸びしてできるところまでやっていきたいです。