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カテゴリ:映画( 63 )

ヒッチコックってこんな人でこうやって「サイコ」が出来たのね:映画「ヒッチコック」

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映画「ヒッチコック」の試写会に行って来た。

アンソニーホプキンス、かなり似てる!

始まりから最後までヒッチコックの映画らしい
ユーモアのセンスに溢れていたなー。

1969年作の彼の名作「サイコ」の制作過程を描いたもの。
周りの反対を押し切って、
実際の大量殺人事件を元にした小説「サイコ」に魅了され
周りの反対を押し切り
家を抵当に入れて資金を作り
撮影に臨む。
最後は過労で倒れたヒッチコックを妻アルマが手助けして
編集に関わり、作品を仕上げる。
そういうお話。

私の中では、ヒッチコックって自分の映画などに
ちょこっと出たり
独特の雰囲気とシルエットが有名だったりして
キャラクターっぽいイメージが強かったんだけど
初めて「ああ、こういう人だったんだ」というのが
わかった。

せっかく作った映画が試写会も行われず
たった2館でしか上映されないことを知ったヒッチコックが
考えた宣伝方法っていうのもとてもすてき。
みんなの期待感をあおり
口コミを広げるために、本当に効果的な宣伝をしていた。

いくらいいものを作っても
やはり宣伝しないと誰も気づかないからなーと
すごーく感心してしまった。

でもって、やっぱり「サイコ」のシャワーシーンの音楽は
最高のセレクトだよなあ、と思って
また観たくなっちゃった。

そして妻アルマが家庭でも仕事面でもかなりの支えになっていたとは
全く知らなかったなあ。

1960年代のインテリアとかファッションなども
見応え充分。

きっと何か出来るはず:南三陸町復興ドキュメンタリー映画「ガレキとラジオ」

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震災後、南三陸町でラジオ局「FMみなさん」が始まった。

その場所は体育館の端っこ。
そして担当するのは全員素人。
元トラック運転手だったり、この間まで高校生だったり。
あんまり華はないメンバーばかり。

だけど、震災が起こって地元の情報を伝えることがとても大切だとわかって
自分たちがここに残るべきだとわかって
きっとなにかができるはずだと思って集まったメンバー。

失敗もいっぱいあって
でもそれは素人だからなんて言い訳は出来ないってわかっていて
でもプロのようには行かなくて
だけど地元を知っているからこそ、必要な情報をながせるメンバー。

そんな彼らと、その番組を楽しみにしている人たちの
ドキュメンタリー。

南三陸町復興ドキュメンタリー「ガレキとラジオ」

とても悲しい出来事を経験したけれど
とても強くてやさしい心と志を持った彼らの日々を見ていると
どうしていいかわからないまま、姿勢を正して最後まで観てしまっていた。

ずっと何も出来ることはないと思っていた私だけれど
今起こっていることを知ること、
それを忘れないことは出来ると思った。

そして「この映画、いいよ。観てね。」って伝えることはできる。

世界の終わりなのに、なんてキュートなの♪:映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」

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映画「エンド・オブ・ザ・ワールド」

地球滅亡の日まであと21日。

小惑星マチルダが地球に衝突することがわかり
最後の作戦も失敗に終わった。
もう打つ手はなく、これで人類の滅亡は確実になった。

そこから始まるストーリー。

でもそれはSF超大作でもないし
ヒーローが活躍する映画でもないのだ。

ステキな世界の終わりを描いた映画。
世界の終わりに始まる事もあるんだってわかる映画。

なんだか悲壮感なんてなくて
新しい恋が芽生えそうだし
楽しい旅が始まるし。

残った日をどう過ごすか
何を考えるのか。

退廃的なパーティに明け暮れる人
暴動を起こす若者たち・・・

そんな中、最後の飛行機に乗り遅れイギリスの家族に会えなくなった
ペニー(キーラ・ナイトレイ)。
隣人のドッジ(スティーヴ・カレル)は、妻に逃げられ浮気も知り
絶望的になり公園で自殺を図るが死ねず、側には捨て犬が。

暴動が激しくなる街から逃れ
ドッジはペニーをイギリスの家族の元に戻すため
犬とともに車で旅へ。

滅亡の日は近づいていて
でも旅は楽しくて
途中でハッピーな出来事もたくさんあって
今になっていろんなことに気づけて。

あー気持ちよかった♪

ちょっとハスッパで自由な女の子を
キーラ・ナイトレイがとても魅力的に演じてて
彼女のファッションがまたかわいらしいのだ。
コンバース、また買いたくなっちゃったな。

それから、捨て犬「ソーリー」が
我が家のケアンテリアいくらに似ているのにもキュンとなってしまった。

超オススメ!私の大切な映画のひとつになった:映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」

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映画「シュガーマン 奇跡に愛された男」

私が観たドキュメンタリー映画ではベスト3に入ると思う。
っていうか、他のをいま思いつかないけれど。

1960年代アメリカ デトロイトにある場末のバーで
歌うロドリゲス。
大物プロデューサーに見いだされデビューするも
アルバムは予想に反して全く売れず
そのまま記憶にも残らず消えて行った。

だけど、実は反アパルトヘイトで盛り上がる南アフリカで人気を集め
20年の間にローリング・ストーンズに並ぶほどに!

しかし音楽が人気でも誰もロドリゲスを見た事がないし
「ステージで自殺した」という都市伝説も。

そしてロドリゲスがアルバムを出した後の人生(死の真相)を
追っていく事に・・・・。

そういうストーリー。


どうして南アフリカの若者たちの心に突き刺さったんだろう。
彼は何を歌いたかったんだろう。
彼は何のために歌ったんだろう。
彼はなぜその後、歌わなかったんだろう。

そういうことが、映画には描かれ
「ああ、そうだったのか」と思うのだけど
でも本当の彼の心の中には入れないというか
「でも、わからない」と思うことも多くって。

ただただ観終わった後、感動で胸がいっぱいになって
「人生を丁寧に生きよう」そう思った。

そしてまさに「事実は小説よりも奇なり」!
これが作ったお話なら出来過ぎで嘘くさい感じだけど
事実だというのが本当に信じられないぐらい驚き。

ぜひyoutubeで予告編を見て、
それ以上の知識を入れないまま観に行ってね!

映画を観終わった後に、彼の歌声を聴くと
またグッと来るのだ。

ちょっと先、3/16(月)~ロードショー!

彼らの心に寄り添う:チェルノブイリ事故立入制限区域で撮影した映画「故郷よ」

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(いま、窓の外は雪が降っている)

映画「故郷よ」を観た。

チェルノブイリ事故立入制限区域で撮影された映画。

1986年、チェルノブイリから3キロの街、プリピャチ。
美しい街では牛たちが放牧され、川岸では村人がのんびり洗濯。
アーニャは、川で恋人と愛を語り合い、
父アレクセイと息子ヴァレリーはリンゴの木を植えた。
来週には、大きな観覧車のある遊園地もオープンする。

次の日、結婚式で幸せの絶頂で「百万本のバラ」を歌う花嫁アーニャ。
でも外の川には死んだ無数の魚が打ち揚げられていた。
突然の黒い雨はウエディングケーキを黒く塗りつぶす。
ヴァレリーの植えたリンゴの木も枯れていた。

そう、原発事故が起きていたのだ。
しかし街の人々は何も知らされていない。

アーニャを置いて「消火活動」に駆り出される花婿は
二度と帰って来なかった。
原子力発電所の技師アレクセイは、事故を知るも守秘義務のため人々に伝えられない。
家族だけは避難させ、街に残った彼は、
街の人たちに傘を渡し「雨に濡れないで」「この肉は食べてはいけない」と言ってまわるが
奇異な目で見られるだけだった。

防護服を着た人々がやってきて理由も分からないまま
強制退去を強いられる・・・。

そして十年後、アーニャは「チェルノブイリツアー」のガイドとして働く。
月の半分は、プリピャチで暮らしているのだ。

その続きは、映画でどうぞ。

普通の人たちの普通の幸せをたった1つの事故が無惨に壊してしまう。
事故の内容そのものよりも
そこに住んでいた人々の心に寄り添い
彼らの街への思いや願いや無念さを丁寧にせつなく描いている。

着の身着のまま、愛するペットも置いて、
美しい街を後にする人々。
冒頭ののんびりとした美しい街を見ているだけに
胸にせまってくる。
誰もこんな日を予想していなかっただろう。

どうしても、今の日本の現状と重ねて見てしまう内容。

ただ、心情的に寄り添う事はとても大事だけれど
事故の状態など、事実関係として同じと思ってはいけないと感じる。

動画予告編

いつも未来を見ている:映画「ファッションが教えてくれること」

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「ファッションが教えてくれること」

買ったままになっていたDVDをようやく観た。
いやあ、おもしろかった。

アメリカ版VOGUEの2007年9月号の〆切5ヶ月前~の
編集長アナ・ウィンターをメインとして
編集部を追ったドキュメンタリー。

アメリカ女性の10人の1人が読むファッションバイブルだけあって
その取り組み方も動くスタッフの数もハンパじゃない。

最終的に全てを決めるのは、アナ・ウィンター。

パリでロケをしても
5万ドルかけたページでも
彼女が「これはいらないわ」って言ったら写真は却下され
〆切5日前に、特集ページの取り直しが決定する。

周りの人は時には怒り呆れ
またプロの顔に戻り、最善を尽くす。

すごい・・・。

常に前を向いているアナ・ウィンター。
自分の長所は?と聞かれ即座に「決断力」って答えるのはさすが。

彼女と20年一緒に働いているグレイスは、
昔モデルだった頃にカメラマンから
「移動中に目を閉じるな。目に写るもの全てが
インスピレーションを与えてくれる」

と言われたそう。

この言葉が、とても印象的で心にグッと入り込んで来た。

蝶の羽ばたきがいつか世界の裏側の天候を変える・・・:映画「バラフライエフェクト」

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こんなにおもしろい映画があったとは全然知らなかった。

バタフライエフェクト

エヴァンは少年の頃から時々記憶を失ってしまう。
20歳になった頃、当時の日記を読み返し失った記憶を取り戻すが、
好きだった少女がその失われた記憶の中で大変な目に合ってしまったことを知る。
そしてエヴァンは、
自分に過去の選択肢を変更できる能力があることに気づくのだった。

過去に関わった人たちの人生を取り戻すために過去を塗り替えようとするが・・・。

そういうお話。

バタフライエフェクトというのは
ある場所での蝶が羽ばたきが、
そこから離れた場所の将来の天候に影響を及ぼすということで、
通常なら無視できると思われるような極めて小さな差が、
やがては無視できない大きな差となる現象

だそう。

いやあ、おもしろかったです。

誰にでも「あの時こうしていれば」と思うことはあるし
なにげなく選んだことがまわりまわって
人生に大きく影響していることもあるのだろう。

だからといって過去を変えることはできないし
変えたとして、それが全てをうまい方向に持って行ってくれるとも限らない。

うーん、深い映画だった。
まだまだ知らないおもしろい映画はたくさんあるなあ。

見ても食べても美しい鮨とストイックな職人の世界:映画「次郎は鮨の夢を見る」

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(今朝の軽井沢は、まだまだ道に雪がたっぷり。)

映画 次郎は鮨の夢を見るを観た。

Jiro Dreams of Sushi・・・すごいタイトルだわ。

監督はアメリカ人のデヴィッド・ゲルブ

いわずと知れたミシュラン三つ星を取り続けている銀座の名店「すきやばし次郎」。
その店主の小野二郎さんと息子たちやすし職人を追ったドキュメンタリー。

撮り方や音楽が斬新。

二郎さんが鮨を握る手のアップの時にクラッシック音楽が流れたり
築地での競りでは、アフリカ音楽っぽい太鼓の音が流れたり。
藁の上で鰹のたたきを作るのがめずらしいのか、何度も使ったり。

日本人だと当たり前になっている風景を
また新鮮な目で見れるのも楽しい。

でもなによりも二郎さんとすし職人たちのストイックな世界に引き込まれる。

彼には、
真面目さ、正義感、向上心、清潔感、パッション全てが揃っていて
いつも同じクオリティーを保ちつつオリジナリティーがあると言う。

日本の誇れる美しいお料理。
見ても食べても美しい。

その頂点に立つにはやはりストイックさが際立っている。

「まだ上手になるんじゃないか」そう思いながら80歳を過ぎても
現役で握っている彼。
見苦しくなったら引退しますとの言葉。

この厳しい世界をあえてついだ二人の息子たちのプレッシャーと決意も
想像を絶するものがあるのだろうなあ。

それにしてもここで働く職人さんたちも含めて
美味しいものを作る人は、いい顔をしているのね。

築地の市場の目利きたちにしても
ここまでこだわるのかあ!って感じで
つくづく日本の食ってすごいわあと思った。

いやあ、襟を正したくなるようなかっこいい世界だった。

心が揺さぶられまくり:映画「レ・ミゼラブル」

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レ・ミゼラブル

評判通りすばらしい映画だった。
監督は「英国王のスピーチ」のトム・フーパー。

ジャン・バルジャンは、
妹の子供のためにパンをひとつ盗んだ罪で19年間牢獄へ。

仮出所後も、生活に行き詰まり再び盗みを働くが
罪を見逃し手を差し伸べてくれた司教に出会って改心し
身元を隠して人徳のある市長となる。

彼の工場で働いていたファンテーヌは同僚たちのいじめなどで首になり
売春婦に身を落としていた。

彼女から娘コゼットを託されたジャン・バルジャンは
ずっと彼を追う警部ジャベールから逃げながら父親として彼女を育てる。

それから9年、パリの下町で自由と希望を求めた学生たちが革命を志す・・・。

そういうお話。

ヒュー・ジャックマン演じるジャン・バルジャンや
アン・ハサウェイ演じるファンテーヌ、
ラッセル・クロウ演じるジャベール・・・その他全ての俳優たちが
完璧なキャスティング。

特にヒュー・ジャックマンってこんなにすごい深みのある演技派だったのかあと
あたらためて見直しちゃった。

時々、ミュージカルになるのかと思っていたら
最初の会話からほぼ全てがミュージカルでちょっと戸惑ったけど
すぐに世界にひきこまれたっ。

彼らの熱演に鳥肌が立ちそうだった。

そして細部までリアリティを追求してて
富のあるものたちの輝きに比べ
貧しい民衆の歯や皮膚や洋服の汚れや
慎ましい暮らしや街の様子など心が潰れそうになるぐらい悲しい。

ジャン・バルジャンの
「自分の罪はそんなに許されないほどのものなのか」という苦悩や
貧困にあえぐ人々の悲しみ
誰もが幸せになりという希望や愛しい人を守りたいという気持ち
若者たちの自由へのあこがれ、法を守る正義・・

「人はなんのために生きているのだろう」とか
「よきことっていったいなんなのだろう」とか
「辛さの先にはなにかをつかめるのだろうか」とか
いっぱい考えちゃった。

たぶん小学生の頃に、読んだきりの「レ・ミゼラブル」(ああ無情)
ちゃんと読みたくなってきた。

生まれて来てハッピー!:映画「人生、ブラボー!」

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久しぶりに試写会だー。

観たのは人生、ブラボー!


過去に「スターバック」という仮名で693回も精子提供を行ったダヴィッド。
なんとクリニック側がその精子を多くの患者に提供。
結果、533人も子供が誕生し、そのうちの142人が父親に会いたいと訴訟。

今まで超適当に生きてきた42歳のダヴィッドは、正体を明かすつもりは無いけど
興味から子供たちのプロフィールをチェックし、こっそりと彼らに会いにいく。

サッカーのスタープレイヤーだったり
路上ミュージシャンだったり
重度の障がいを持ち施設に暮らす子もいた。

彼らと接するうちに、ダヴィッドの心は揺れ始める・・・

そういうお話。


これはもう素直に楽しんで
ダヴィッドの成長を見守って
ハッピーな気持ちになれる映画。

家族ってなんだろう
血のつながりって何だろう
生命の誕生って何だろう

そんなことも考えちゃうけど、
とにかく生まれて来たからには
みんな生まれた意味があって、ハッピーになれるといいな!と思ったよ。

お正月明けぐらいに公開だって。

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